ルイに関しては自分の意見を一方的に話す形で終わって
しまいました。
もっと寂しい気持ちになるかと思ってましたが、意外にも
それほど感傷的になることもありませんでした。
しかしアヤについては好きだという気持ちが強いので、
ルイと同じようにおかしいと思う部分を指摘することによって
関係が終了してしまうのが怖いので確信をつく勇気が出ません。
ルイと終了した後、アヤのいるE店に2回行ったのですが、
前と同じ当たり障りのない会話をして帰ってくるだけでした。
ミナミにメールで相談してみても、以前にお店で言われたのと
同じでアヤは客として接してるだけだと思うと返ってきました。
モヤモヤした気分が続いたので、ミナミに直接N店に行って
相談することにしました。
「アヤにどうしても強く聞けないんだよね」
「そういうのを聞かれないように流すのもキャバクラ嬢の
テクニックだからね」
「好きじゃないのはなんとなく分かってきたよ」
「アヤちゃんはそこまで色恋の営業してる感じでは
無いから付き合うとか考えずに飲んで楽しいなら
行けば良いんじゃない。」
「やっぱり付き合うのは無理かな」
「女の子にもよるけど、お客さんと付き合わない
キャバ嬢もいるし、今の関係になったら難しいと思うよ。」
ミナミにアドバイスをもらっているうちに、アヤは確かに
俺のことを好きとか言ったりしないし、ただの客なんだと
思う点がいくつも思い浮かびました。
「俺はもともとカッコよくないし、話も面白いわけじゃないから、
キャバ嬢と付き合うのは無理なのは分かってたのにな」
「ナイトマンさんなら、キャバ嬢と付き合うこともできるよ
でも、アヤちゃんは無理ってだけで。」
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